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2009年10月設置 どこかで入選して、小説家を名乗る日が来ることを夢見つつ


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2009
10,31
07:56
物語の体操00
CATEGORY[練習課題]
大塚英志著「物語の体操」-みるみる小説が書ける6つのレッスン-(朝日文庫)

スポーツ選手が日ごろから身体を鍛えるために、筋力トレーニングをしたり、体操やストレッチをしたりして、基礎体力を鍛えているように、物語を作る人、小説家や脚本家は、頭を鍛える頭脳の筋力トレーニングが必要だという意味から、物語の体操と名付けたそうだ。

小手先のテクニックをいじり回して、文学の本質に迫れるのかという小難しい議論をふっかける人もいるが、小説初心者としては、可能性のあることは何でもやってみようということで、取り上げることにした。
本の中では、6つのトレーニングパターンを紹介しているが、ストーリーの発想力を鍛えるのがこれだ。

28ページに、タロットカードのような模様のカードがちりばめられているが、この中から6枚のカードを無作為に選び、ルールに従って下の図のように並べる。(下図はプロット作成練習よりコピー)
2011年11月13日追記:
上記「プロット作成練習」は、削除されたようで、現在迷子リンクになっています。
 


それぞれの意味は、図に示したとおりで、この例で言うと
主人公の過去 治癒
主人公の現在 公式
主人公の近い未来 信頼(逆)
結末(目的) 生命
援 助 者 変化(逆)
敵 対 者 至誠
を意味することにする。逆さの場合は意味も逆に捉える。
それぞれの言葉からイメージされる状況を想定してプロット(粗筋)を作るという課題だ。

この例でプロットを作ってみよう。
タイトル:左手の傷み
プロット:
高校二年生の良樹はテニス部に所属している。ひと月ほど前に自転車で転んで左上腕を骨折したが、3週間ほどで治り今は普通に動かせるようになった。(治癒) 
ただ、逆手に捻じるとひどい痛みがはしる。
二学期になり三年生が部活を引退することになったので、新しいキャプテンとして良樹が選出された。(公式)
良樹は、部を活性化しようと新しい練習方法を提案するのだが、多くの部員はあまり賛同しなかった。(信頼・逆)
三年生の悪い影響を受けて、キャプテン良樹に反発する1年生数名が、練習中に良樹の左手を狙った攻撃をさかんに仕掛けてきた。(敵対者:至誠)
良樹は、傷む左手を庇いながらプレーを続けたため、フォームを崩し、足腰の故障を生じてしまった。こうして向かえた秋の地区大会では、チームは惨敗だった。
そんな時顧問の先生が、今までのチームプレーはどうした、キャプテンを守り立てて基本に変えれと指示した。(援助者:変化・逆)
三年生が卒業して、それまで三年生に操られていた一年生達も級して新入生の指導をする立場となり、全員で前向きな部活を進めるようになった。(生命)

ひねりも何にもなく、ありきたりなプロットだなぁ。
妻が言うように、才能の片鱗も感じない、いや、だからこそ素振りが必要なんだ。
(下記、オレンジ文参照)

大塚は、著書の中でこう言っている。
「それでは課題を実際にやってみて下さい。
カードを使って<おはなし>のプロットを100個作ってみましょう。
はい、みんな絶句していますね。
けれどもこれは野球選手がバットの素振りという反復トレーニングを何千回も繰り返すのと同じです。
頭の中の<おはなし>作りの”筋肉”を鍛えるところからまず始めましょう。
それではがんばってください」

がんばってくださいといわれたからには、頑張ってみよう。
というわけで、今後、何回に分けるか分からないが、物語の体操00から出来るところまで、100プロットを目指して、この場で公開するつもりだ。粗製乱造だが、バットの素振りトレーニングだから数で勝負だ。
たくさん書いていれば、自然に質も伴ってくるだろう。

なお、このプロット作成練習は、インターネットでも、課題を選ぶことが出来るので利用してください。
2011年11月13日追記:
上記「プロット作成練習」は削除されたようです。 代わりに、大塚英志著「物語の体操」に書かれていたプロット作りの練習をプログラム化として、Plotexe.exe というフリーソフトを紹介します。 作者は「ひと足お先に通信社」さんで、WinXP用と表示していますが、Win7(64bit)でも問題なく動いています。

北上大

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2009
10,30
07:45
朝の運動メニュー
CATEGORY[定年後の生活]
サラリーマン在職中は、片道1.5時間以上、往復3時間以上を通勤時間として費やしてきた。
この間、殆ど電車に乗っているだけだが、地下鉄からJRへの乗り換えの階段、駅から離れた会社のおかげで、一日の歩行数は、約7000歩だった。何かの用事があって、例え都内や近郊へでも出かければ、軽く一万歩を超えていた。

これが、自宅勤務だとほぼゼロになってしまう。
楽でいいんだけど、後で気がつくと運動不足で由々しき問題になると考えたわけだ。
運動は、意識してやらなければならない、と。

そこで、毎朝の朝食前の運動メニューを決めた。

1、犬の散歩 30~40分
2、ラジオ体操第一
3、自転車こぎマシン 10分
4、スクワット8分間(太極拳みたいにゆっくりゆっくり時間をかけて)
5、チューブトレーニング 約30分

こんな調子で毎朝、合計80~90分間の運動をしてから、朝食をとることにした。
但し、土日は休み、通勤の代わりなのだから、メリハリをつけないとだらだらして嫌になってくると思う。
まだ、2週間だけど、今のところ続いている。
今後、体調に合わせて調整してゆくことになると思う。

何といっても、身体が資本だから。
今の悩み⇒椎間板圧迫とかで、左太腿が痛い、時期が来れば治ると思うのだが。

北上大

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2009
10,29
09:30
消えたパスワード
CATEGORY[練習課題]
練習課題

「大切なもの」=「ケータイ」
タイムリミットは「数分から数時間後にかかってくるはずの電話」まで。
文字数制限は、原稿用紙2枚(800字)以内 規定文字数を超えたら失格。

タイトル:消えたパスワード  提出課題

 佐伯一郎は出勤電車の中で上機嫌だった。
 三年半追いかけてきた四億円のビッグプロジェクトが決まる日だ。佐伯が勤める横山建設株式会社では、県のゴミ処理再生プラントの受注活動に注力しており、佐伯はこのプロジェクトの営業担当者である。本日九時から県庁の審議会で決定され、その契約番号を、県の資源産業課の上野係長が十時頃に電話連絡してくれる手筈になっていた。契約書に添付する会社の登記簿謄本や設計仕様書もぬかりなく準備してある。
 出勤して机の上の携帯を手に取り、パスワードを入力したが「パスワードエラー」のメッセージ。「あれ?」もう一度入力するが、結果は同じだった。横山建設では、通信費削減のために固定電話を廃止して全社員に携帯電話を支給している。帰宅前に電源を切り、引出しに入れて施錠する規則だった。パスワードが通らないと電話が使えない。
 はしゃいで飲んだ昨夜の酒のせいか、なぜパスワードが変わったのかまったく思い出せない。思いつく数字を次々に入れたがどれも駄目だった。電話が通じなかったらアウトだ、クビだ。午後の役員会議に間に合わせるために特別に上野係長に頼んだのだが、こちらから連絡することはできない、協定違反になるからだ。
 佐伯はシステム本部に掛け合ったが、パスワードは自己管理だと冷たくいわれ、携帯会社に連絡すると、仮パスワードの発行には三時間かかると告げられた。もう九時四十分だ、間に合わない、無職という文字が頭を駆け巡る。
 早朝会議から戻って来た課長に呼ばれた。「おい佐伯、携帯出しっ放しだったぞ。危ないから、パスワードを変えておいたからな」佐伯は安堵して膝から崩れ落ちた。
 課長から聞いたパスワードで電話が使えるようになった。とたんに上野係長から電話だ。「佐伯さん、残念だが別の会社に決まった」膝から崩れ落ちて、立ち上がれなかった。


ケータイをなくして、意外なところから見つかるという設定が思い浮かばなかったので、パスワードを無くしたことにして、ケータイの機能を無くして復活させることで、代替した。800字に抑えるのに苦労した。
意外な結末といいうのもなかなか思いつかないものだ。

北上大

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2009
10,28
09:12
雇用保険の申請をした
CATEGORY[定年後の生活]
先日、会社から「離職票」が届いたので、ハローワーク(公共職業安定所)に申請に行ってきた。

定年退職すると無職になるので、今まで会社がやってくれていたことを自分でやらなければならない。
定年後の、4つの手続きというのがある。

1、年金請求の手続き
2、雇用保険申請の手続き
3、健康保険の手続き
4、確定申告

年金請求については、社会保険庁から届けられた書類に必要事項を記入し、戸籍謄本など添付書類を添えて、既に提出してあるので、社会保険庁からの連絡待ちの状態。

健康保険については、国民健康保険に切り替えるか、会社の健康保険組合の任意継続(最長2年間)にするか選択をすることになるが、一般に退職直後は、国民健康保険の方が高いので、健保組合の任意継続を選択する人が多い。国民健康保険の保険料は前年の収入に税率(料率)をかけるので、年金暮らしになる2年後には安くなる。また、国民健康保険には「扶養家族」の制度がないので、夫と妻が別々に加入することになる。

失業保険は、正確には雇用保険というそうだ。
定年退職者は最長で150日の手当てを受けることが出来る。
この間年金の支給は止められるが、年金よりも給付金額が大きいので、こちらを選ぶ人が多い。
その条件は、「失業」状態にあること
つまり
「積極的に就職しようとする気持ち」があり
「いつでも就職できる能力(環境・健康状態)」であり
「積極的に就職活動を行っているにもかかわらず就職できない状態」であること
したがって、次のような場合は失業給付を受けることが出来ない
・病気やけがで働けない
・妊娠・出産・育児などで働けない
・たらたらして働く意欲がない
・家事に専念する
・自営業を始めたとき(かその準備も含む)
・新しい仕事に就いたとき
・就職することが殆ど困難な職業や労働条件(賃金・勤務時間等)にこだわり続けるとき
だから、「週休4日で給料が120万円かつ軽作業」を希望してはダメだということだ。

自称小説家はどうだろうか?
島田雅彦は著書「小説作法ABC」のなかで、金にならなかった自分の原稿で原稿料をもらった瞬間に「作家」になったと書いているので、賞金なり原稿料をもらうまでは、失業状態と認定されるだろう。

税金の申告は、来年の3月。

北上大

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2009
10,27
07:39
殺してやる
CATEGORY[練習課題]
奈良裕明著「一週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド 小説のメソッド<初級編>」(雷鳥社刊)
110ページ
より

課題
お題は: 「殺してやる」
      タイトルとして「殺してやる」を用いても構いませんし、テーマはそのまま、自由に別の題名を立てて書くのもOKです。
長さ: 400字詰め原稿用紙で5枚。改行で生じる空マスも含め、本文が1800~2200字になる見当で。


タイトル 「殺してやる」提出課題

「こ、殺してやるうー」
おれが奴の横っ腹に出刃を突き立てると、血が流れ落ちて奴はその場に倒れ込む、はずだった、が。
「やめだ、やめだ、声ばかり張り上げやがって、おめぇなんかに刺されて死ぬような奴はいねえよ、バカヤロー」
「どこか悪かったですか」
「どこかあ? そんなせりふはいいとこがある奴が言うもんだ。おめえなんざどこもいいとこがねぇ。全部ダメだ」
「どうしたら良いでしょうか」
「おめえの役は、俺を刺し殺すことだろう。本当に刺し殺しゃ良いだけじゃねえのかい」
「でも、本当に刺したら、座長が死んでしまいます」
「俺だって役者の端くれだ、舞台の上で殺されるのは本望ってやつだ、遠慮しねえで本気で殺せ」
 舞台役者になりたくて田舎から出てきて、最初の一年は掃除と雑用ばかりで舞台には一度も立てなかった。二年目には、舞台の袖を走り回る野次馬だったり、せりふが観客に聞こえないようにひそひそ話で歩く通行人だった。今回はじめてもらったせりふが「殺してやる」で、座長を出刃で刺して逃げていくだけの、いわゆる鉄砲玉の役だった。はじめての舞台稽古で、大きい声で「こ、殺してやる」と怒鳴った結果がこれだ。
 本気で刺し殺せと言われても、人を刺したことなどあるはずがないし、実際に刺して稽古するわけにもいかない。考えた末に、五キロの豚肉ブロックを買ってきた。こいつを家の柱に縛り付けて、先の尖った三徳包丁で突いてみた。ブニョっという感じでうまく刺さらない。包丁を握った腕をわき腹に添えてしっかり固定して体当たりするように刺してみた。肉の中に包丁が滑り込んでいく感触が分かった。せりふを添えてやってみた。「こ、殺してやる」と走り込んで包丁を突き立てると、ブスッと突き刺さり、ヌヌッと肉の中に入っていく。これは、今までに感じたことがない新しい感触だった。もう一度やった。「こ、殺してやる」「殺してやる」「殺してやる」おれは夢中になって体当たりをして豚肉を刺しまくった。
 三日後の舞台稽古の日、おれの場面が来たところで、座長が突然言い出した。
「芳郎の芝居じゃ気合いが入らねぇから、景気づけに今日の稽古では、本物の出刃を使うぞ。みんな真剣にかかれよ」
 ここまで馬鹿にされたんじゃ、おれだって本気でかかってやろうじゃねぇか、本気で殺せと言ったのは座長、あんたなんだからな、死んだって知らねぇぞ。
「こ、殺してやる」 おれは、豚肉の稽古の時のように、出刃を脇に固めて体当たりした。とたんに、おれの手がなま暖かい液体に濡れ、包丁を抜くと真っ赤な血しぶきが飛び散り、座長が崩れ落ちた。
「えっ!、座長、座長、大丈夫ですか」
「うう、よ、芳郎、よくぞ、本当に殺してくれたな」
 え、本当に殺した? おれが座長を殺したってのか。頭が真っ白になって、なにも考えずその場を逃れた。どこをどう走ったのか分からないが、頭の中で声が響いた。
(おれのせいじゃねぇ、おれが悪いんじゃねぇ、座長が悪いんだ、本物の出刃を握らせたのは座長だ、本当に殺せと言ったのも座長だ)
 気がつくと自宅の押入に潜り込み、戸を閉めて真っ暗な空間に一人で息を押し殺していた。どのくらい経ったのだろうか、分からない。のどがからからに渇いていた。殺人者だ、もう社会では生きていけない、このまま死んでしまった方がどんなに楽だろう。思考がぐるぐる回りどうにも動けず、ただじっとうずくまったまま時が過ぎるのを待った。
 誰かが来たようだ。
「芳郎、芳郎、家にいるんだろう、出てこいよ」
 返事が出来なかった、息を潜ませてじっとしていた。突然押入の戸が開けられ、一座の仲間が顔を見せた。
「芳郎、おい、どうしたんだ、突然駆け出して、座長が誉めていたぞ」
「座長が? 誉めていた? 死んだんじゃないのか」
「生きているよ」
「だって、おれが刺したら、なま暖かい血がヌルヌルって、いつもの稽古の血袋ならもっと冷たいし」
「ああ、あれか、芳郎に本物の感触を与えようって、座長が血袋を暖めておいたのさ」
「暖めておいた? 包丁を抜いたら、血しぶきが出たのは?」
「その辺は、座長の技だな、抜いた瞬間に血袋を握りつぶして、血糊を振りまいたって」
 仲間に引きずられる様にして座長の前に戻った。
「座長、大丈夫ですか、申し訳ありません」
「なにを謝るんだ。良くやったじゃねえか。役者ってのはな、どっかで一皮むけなきゃ一人前にはなれねえんだ。そういうときは命懸けさ。俺だってまだ死にたくねえからケブラー繊維を挟んだ晒しを巻いて、おめぇの出刃くらいじゃ死なねぇように準備はしてたさ、こっちだって命懸けだ。おめえはちゃんと応えてくれたじゃねぇか、これからはでけえ役も回ってくるから、しっかりやんな」
「ありがとうございます」 涙が止まらなくなった。
 いつかおれもこうして若手を育てるときが来るんだろうかと、ぼんやりと思った。


読み返してみると、本物の出刃包丁を使うシーンが唐突過ぎてリアリティがないなぁ。このように、自分で推敲して疑問を感じるところがあるようなら、読者はもっと強く感じるはずだから、修正しなければならないと、奈良先生が書いていたな。
修行! 修行!

北上大

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2009
10,26
08:45
うまく人を殺せるか?
CATEGORY[小説の技術]

うまく人を殺せるか?
物騒な話だが、小説の世界では、特にミステリーでは、殺人が必須アイテムになっている。

人を殺すには
・心臓まで包丁を突き立てる
・高層ビルから突き落とす
・毒を盛る
・完全に動かなくなるまで首を絞める
具体的な殺人方法は分かるが、なぜ殺さなくちゃならないか、つまり殺人の動機が難しい。

天野節子が「氷の華」で落選したときの批評として、「殺人の動機が甘い」と言われた。
子どもがいない妻の元に、夫の愛人から、旦那の子を孕んだと、母子手帳を送り付けられる。
不妊症で悩んでいる妻にとっては、殺人に値する動機だと、天野節子は考えたが、選者には伝わらなかった。それで、自費出版への道を進むのだが、このように殺人の動機は難しい。

秋葉原の無差別殺人事件などは、どうしてこのような人格が形成されたのかを問う、社会派小説なら別だが、ミステリーの動機には向かない。

まだ、なんの構想もないのだが、うまく人を殺せるかで悩みそうだ。

北上大

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2009
10,25
07:57
マシトロの筆
CATEGORY[練習課題]

課題
(1)主人公が追いかける目的を作る
   [舞台][人間関係][小道具]から選ぶ
(2)その目的が主人公の求めていたものではなかった
(3)探していた目的は実は別のものだった
この課題で、ストーリーを作れ。

[小道具編]課題提出
(1)トミナ王国の王室画家を目指しているモラミは、作者の意図を理解してすべての色を描き分けるマシトロの筆があると聞き、捜し求めて絵を描きながらの旅に出た。一月後に、その筆は異国のサドーニ王国にあることを知った。サドーニは遠いが、存在を確認できて更に意欲が沸き上がって来た。半年後にその筆は、作者を選ぶと聞いた。金儲けをたくらむと色が出なくなるらしい。一年後にやっとサドーニ王国に着いた。旅の間に毎日描き溜めた絵は、300枚を越えていた。サドーニ王国に着いてマシトロの筆のことを聞くと、その筆を手に入れるには、王立芸術院の許可が必要だと知り、王立芸術院を訪ねた。院長はモラミが旅の間に描いた300枚の絵を見て、モラミの絵には邪念があるから、マシトロの筆は渡せない。どうしても欲しければここで修行をして邪念を取り払えと言われた。マシトロの筆を手に入れるための修行は辛かったが、モラミは耐えた。
(2)4年が過ぎたある日、芸術院院長から呼び出され、実は、マシトロの筆はこの世には存在しないと告げられた。今までの私の苦労と努力は何のためだったのと、失望する。
(3)次の瞬間、高らかにファンファーレが鳴り響き、「この4年間立派に修行をしたので、モラミにマシトロの筆を与えよう、サドーニ王国以外の外国人では君が最初の受賞者だ」モラミの手には「マシトロの筆」と書かれた一枚の賞状が手渡された。マシトロの筆は単なる物品ではなく、優れた絵画技量を習得した者だけに、サドーニ王国王立芸術院が与える称号だったのだ。モラミは、トミナ王国に帰り、王室筆頭画家となり、素晴らしい作品を残したばかりでなく、若手を指導育成して、トミナ文化を後世に伝えた。

なんだかゲームの世界みたいだな。

北上大

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2009
10,24
10:31
涼子と一樹
CATEGORY[練習課題]
課題
(1)主人公が追いかける目的を作る
   [舞台][人間関係][小道具]から選ぶ
(2)その目的が主人公の求めていたものではなかった
(3)探していた目的は実は別のものだった
この課題で、ストーリーを作れ。

[人間関係編]課題提出
(1)涼子は同じ学年の雄太が好きだったが、告白する勇気がなくて片思いのままだった。そんな涼子に付き合って欲しいと雄太がメールをよこした。一度会って話を聞いてもらいたいと。涼子は高ぶる気持ちを押さえて約束の場所に出かけて行った。
(2)約束の場所に現れたのは、雄太ではなく一樹だった。雄太は、涼子が現れるかどうかで友達と賭けをしていたのだ。これを知った涼子は、失望のどん底に落ちていった。
(3)一樹は涼子が好きだったので、傷つく涼子を黙って見ていることが出来ず、告白するために約束の場所に現れたのだった。一樹が顛末を説明し、本気で付き合ってくれと求めた。失意に暮れた涼子だったが、一生懸命に説得しようとする一樹の気持ちがうれしかった。

ありふれた学園ロマンスになってしまった。
仕方が無い、今の力はこんなもんだ。

北上大

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2009
10,23
07:39
初めての課題
CATEGORY[練習課題]

 きょうは、通信教育の最初の課題だ。

課題
(1)主人公が追いかける目的を作る
[舞台][人間関係][小道具]から選ぶ
(2)その目的が主人公の求めていたものではなかった
(3)探していた目的は実は別のものだった
この流れで、ストーリーを作れ。

いきなりストーリーを作れと言われてもなぁ。
とにかく数撃たなきゃ当たらないのだから、まず、書いてみよう。後で見たら恥ずかしいんだろうな、きっと。
でも、まぁ、成長の記録だから、後で笑い話にしよう。

[舞台編]課題提出
(1)宮城県に住むサトルは、十数年飼ったビーグル犬、ビートが死んだ悲しみを紛らすために、ビートと同じ血統(子孫)のビーグル子犬を買いたくて、血統書に書かれたブリーダーを探し求めた。
(2)ブリーダー探して愛知県まで訪ねて行った。訪ね当ててみると、このブリーダーは全国から集めた犬に名前を貸して販売しているだけで、実際に育ててはいなかった。本当の育ての親は分からないとう。
(3)失意のもと家に帰ってみると、古い書類を手繰って、育てた親元の住所を調べたと彼のブリーダーから連絡があった。そこは宮城県内であり、サトルの家の隣町だった。
そこで、ビートの遠い子孫に当たるビーグルの子犬を求めることが出来たのだった。


なんか、ありきたりのストーリーしか思いつかないが、まぁ、最初はこんなもんだろう。
書いただけでも、マシということで。

北上大
 

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2009
10,22
09:08
小説の定石
CATEGORY[小説の技術]
いきなり小説を書こうとしても、どこから手つけたらよいのか見当もつかない。
猪突猛進で書き始めても、モノにはならないだろう。

人々が感動しやすいシンデレラ曲線という基本パターンがある。
1、スタートの主人公は標準以下のレベル(継母や姉にいじめられている)
2、更にどん底のレベルに落とされる(みんながパーティに出かけるのに一人残される)
3、事態は急転して幸せの絶頂を感じる(魔法使いの手によって着飾り、王子様とダンスを踊る)
4、更に急転して奈落の底に突き落とされる(12時になり逃げるように帰る)
5、意外な展開で幸せを手に入れる(ガラスの靴を証拠に王子に見初められる)
いろいろな分野に応用できるし、感情移入しやすい典型的な物語の流れだそうだ。

おそらく、人を感動させるには、このようなノウハウやテクニックがいろいろあるのだろうと思う。たくさんのヒット小説を書いている売れっ子作家達には、そういうテクニックが、天性のモノか修行で身に着けたモノかはともかく、なにかが潜んでいるのだと思う。囲碁や将棋の定石に当たるようなものだ。
天性の才能を持っている人ならそれを伸ばせば良いのだが、私のように、技術文しか書いたことがなく、これから短期間で小説を書こうという者にとっては、こういうテクニック(定石)を学んで身に着けなければならない。それを使うかどうかはともかくまず正体を知るべきだ。
となれば、まずはマニュアル本だ。

探してみたら、この手のマニュアル本はやたらとたくさんある。適当なものを数冊買い求めて、それぞれ実践してみることにした。これについては、その都度紹介するが、それとは別に、1年間の通信教育課題を受けることにした。
そんなこんなで、1年以内には、小説や物語作りの基本素養(定石)を身に着けようと思う。

北上大

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2009
10,21
09:01
理系の文章と小説の文章
CATEGORY[小説の技術]

いつまでも自己紹介みたいなことばかりじゃ先に進まないので、ちょっと小説というものを考えてみよう。

わたしは、理系の大学を出て会社に入りエンジニアとして数多くの文章を書いて来た。現場作業の工員さんよりも当然多いし、おそらく平均的な技術系サラリーマンよりも多くの文章を書く仕事をして来たと思う。

今まで書いて来た文章は、例えば次のようなもの。
・実験報告書
・調査報告書
・出張報告書
・会議の議事録
・企画書、提案書
・取り扱い説明書
・カタログ、パンフレット
・計画書

これらに共通しているのは、次のような特徴を有する。
1)ウソを書いてはいけない
2)冗長な表現(飾り)を避けて簡潔に
3)意味が明確な表現(紛れを生じない表現)
4)情報を選別して必要最小限に絞り込む
5)情報を捏造してはいけない
6)自己を押さえて客観的に
7)各章ごとに独立させた構成(どこから読んでも分かる)

これに対して、小説はほぼすべての項目で逆の位置にある。
番号を対比してみてください。
1)ウソと言うと語弊があるが、基本的にはフィクションだ
2)飾りをつけた文章で雰囲気を作り出す
3)いくつかの解釈が出来るあいまいな表現で、読者に自由度を与える技もあり
4)情報は、多くてもかまわない(おもしろければ)
5)捏造だろうと妄想だろうとかまわない
6)主観的に作者の世界に引きずり込む
7)途中から読んでも分からないのが普通。前から読め

わたしがこれまで書いて来た文章と小説の文章との差はまったく違うものだ。
極端なのが、実験報告書、科学論文、取扱説明書などだ。

後からみつけた物だが、奈良裕明著「1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド<初級編>」(雷鳥社刊)の12ページに下のような図が示されている。
5ccf2f68.png
いろいろな種類の文章について、その位置づけを図示したものだが、わたしは、「書評」の更に右端に青い字で「理系の文章」と書き加えた。まさに、私が書いてきた「理系の文章」は、「小説」とは対極的な位置にあることを理解していただけることだろう。

このように技術屋の文章術から離れて、情緒豊かな美しい文章や人を引きずり込む創造の世界をどう作ってゆくかが、これからの課題だ。
 
北上大

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2009
10,20
09:14
家族はどういう反応
CATEGORY[自分のこと]
60歳から小説家を目指すって言ったら、家族はどんな反応?
素晴らしい選択だと賛成してくれるかと思っていたら、妻の反応は逆だった。

三十数年間一緒に暮らしたが、あなたに小説家の才能の片鱗も感じたことが無い。
もっとまともな選択をする人だと思っていた。
と、散々な評価だった。

最後には「でも、やってみればぁ、3年後になんか受賞したら認めてあげる」ともいわれた。
突き放されたのかもしれないし、3年間は頑張れって励ましてくれたのかもしれない。
本人の受け取り方次第なら、良いほうに取った方がお互いにハッピーだ。

さぁ、家族の応援も得たし、頑張るぞ!
3年後、5年後に、あの時は良い決断をしたと思えるように努力してゆくつもりです。

北上大

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2009
10,19
07:30
再雇用で働かないの?
CATEGORY[自分のこと]

今、定年は60歳だが、会社によって呼び方は違うけど、再雇用とか、定年延長とか、65歳くらいまで働けるだろう。どうして働かないの、もったいないじゃないか。
そう言うけどさ、考えてごらんよ。平均寿命でみると、あと20年しかないんだよ。平均余命だと23年かな。

小説を書くって、かっこよく言えば、クリエイティブな仕事だ。
そういう能力ってどんどん退化するんだよ。
子どもだったら、年ごとに成長・進化するけど、悲しいかな年寄りは、年ごとに退化するんだ。だから、60歳からスタートするか、65歳からスタートするかでは、成果にものすごく大きな差が出るように思う。だったら、65歳までなんて待ってられないよね。
しかも、あと20年と言っても、命が続くかどうかなんて保証されていないんだ、事実、オレにきっかけを与えてくれた山口瞳だって69歳でなくなっているし。

天野節子も同じようなことを言っているが、人生80年を3つのステージに分ける。
1、最初の20年は、教育と成長の期間:学校へ通って大人になるための準備だな。大学までいくとこの期間が22年になり、修士課程や博士課程に行けばもっと長くなるし、医者の教育期間も長い。その分だけ大きな社会還元を期待することになるのだが。
2、次の40年は、社会還元の40年:動物として最大の還元は種の保存、つまり子どもを育てることだと思う。私たち夫婦は二人の子どもを育てて世に送り出したので、この点はクリアしたつもり。もう一つは、豊かな生活への貢献だが、高度成長期の日本経済を支えた一員としてずいぶん仕事をしたつもりだ。仕事の種類にもよるが徹夜仕事も何回もこなしてきた。
3、最後の20年は、自己充実の20年:生活費を稼ぐ義務から解放され、自分のやりたいことをやって充実感を感じつつ死への備えを整える。

残り20年といっても、75歳過ぎてからは、あまり活動できないだろうし、クリエイティブな能力は70代に入ったら急激に低下するだろう。

もう、迷ってなんかいられない。再雇用も定年延長もお断り。

さぁ、小説家へ向かってスタートだ。

北上大

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2009
10,18
07:47
定年がスタートって
CATEGORY[自分のこと]

小説家を目指すのに定年退職がスタートって、遅くない?
遅いだろうね、でも不可能じゃないと思う。

天野節子って人を知っているかな。
小説「氷の華」を書いた人だ。

彼女は、幼稚園の先生から一貫して幼児教育に携わって来た人だが、60歳の定年を迎えるに当たって、自分の人生を振り返ったときに、なにか物足りない虚しさを感じた。幼児教育は一生懸命やってきたけど、自分として残したものがあるだろうか。元来、小説が好きで、暇さえあれば小説を読んでいたという天野節子は、自分で小説を書いて、作品を残そうと考えた。完成目標は、3年後の60歳の誕生日。
素人作業で書き始めたが、なかなか思うように作品が進まない。3年間で書いた原稿は1万枚に及ぶという。最終的な「氷の華」の分量は600枚位なので、書いた原稿のほとんどは没にして、選びに選び抜いた結果が「氷の華」だった。
この後、応募した賞に落選して、紆余曲折を経て自費出版に至るのだが、良いものにはちゃんと陽が当たるものだな。
評判が評判を呼んで、正式な単行本として再出版され、米倉涼子主演で、テレビ朝日の2時間ドラマとして放送されたので見た人も多いと思う。

ま、一例だが、定年作家というのは「あり」だということだ。

ちなみに、天野節子さんは、作家にはなっていない。
小説は、趣味であり、もう一度小説を書くとしても、また玄冬舎ルネッサンスから自費出版するといっている。

北上大

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2009
10,17
05:19
どうして小説家に?
CATEGORY[自分のこと]

なぜ小説家になろうとしているの?
本当は自分でも良く分からないんだ。
もう40年も前になるかな、山口瞳の口演を聞いたことがあるんだ。話の内容は覚えていないけど、一つだけ印象的に頭に残っているのが、どうしたら小説家になれるのかってこと。

それって、なんだと思う?

答えは「小説家になろうと思うことだ」って。

えっ、なんか当たり前じゃん。
そうでもないよ、たとえば
・米屋の息子が何となく親のあとを継いで米屋になった
・就職担当の先生から「この会社は将来有望だから受けてみたら」なんて言われてそのまま入社した
・ぶらぶらしていたら、親戚の叔父さんが仕事を世話してくれて、そのまま一生の仕事になった
・会社に入ってから、どんな業務を担当するかなんて、それこそ本人には選択権がない
つまり、自分の意思とは関係なく、なんとなく今の職業についている人が結構多いってことだ。

これに対して、なりたくて職業を選ぶ例としては、
・プロのスポーツ選手
・将棋の棋士
・大学の学部選びからルートが決まる医者
こういう職業の中に、小説家も入るのだ。

ふ~ん、そう言うものなんだと、その当時は聞き流していた。小説で飯が食えるとも思えないし、自分にそれほどの自信もないし、意欲もなかった。だけど、心の奥底にいつかチャンスがあったら小説を書いてみたいな、という思いが隠れていたのではないかと思う。

定年を迎え、贅沢をしなければ年金で食える環境を獲得した今、やりたいことをやってみようと、心の奥に眠っていた「小説家」が動き出したと言うことのようだ。
自分として、それほど意識したわけじゃないけどね。

北上大

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