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2012
01,30
10:50
第58回江戸川乱歩賞に応募した
CATEGORY[小説の技術]
第58回江戸川乱歩賞応募作品を投函した。
落選続きで嫌気が差しているが、あきらめてはいけない。
・継続こそ力だ。
・買わない宝くじは絶対に当たらない。
近年の江戸川乱歩賞の評価は低くなっているという。
該当作品無しでは、出版社の業績に関わるので、推敲加筆を条件に無理やり賞を与えているとも聞く。
今月号の雑誌『公募ガイド』で若桜木虔さんが、ひどい駄作として例示しているのが、第56回受賞作の『再会』だ。
目新しいアイディアがなくても、どこかで見たような話をつなげれば受賞できるとか、「返事を返した」のような二重言葉(例:馬から落馬した)を平気で使っているとか。
そこで、その前年の55回受賞作品から読み直してみた。
・第55回乱歩受賞作品『プリズン・トリック』
帯に「必ず2度読み返す」と書いてあったが、ストーリーが分かりにくいから読み返す羽目に陥るのであって、感動を味わいたくて読むのとは違う。視点となる登場人物が多すぎて、誰がしゃべっているのか分からなくなる。入り組んだストーリーを書きたいのは分かるが、盛り込みすぎでごちゃごちゃして、誰が主人公か分からない。
これで、受賞はないだろうとおもう。
・第56回乱歩賞受賞作品『再会』
若桜木虔さんが言うほどひどいとは思わなかったが、殺人のきっかけになった事件が小学生の万引きというのは、ないだろう。子供の万引きなんかはしかのような流行病に近いものだ、万引きのたびに殺人事件が起きたら日本中が殺人犯だらけになってしまう。うそ臭い。事件関係者の刑事は、常識的に捜査担当から外されるだろう。小学生が拳銃を隠し持つというのもないだろうな。登場人物が秘密を隠し持って全部を語らないような書き方がフェアじゃない。やはり、昔の乱歩賞と比べて見劣りがすると感じた。
・第57回受賞作品の片方『完盗オンサイト』
巻末の内田康夫の選評では、漫画の原作程度とこき下ろしている。私の読後感もそうだった。全体にうそっぽい、漫画臭い。面白い設定を考えようとしているのだろうが、大会社の社長がこんなことをするかとか、体重300キロのデブが会社の会長で裏で牛耳っているとか、現実のビジネス社会ではありえない。肝心の皇居へ侵入するシーンははらはらもドキドキもせず、知りきれトンボで終わった。結局、最後まで入り込めなかった。
こうして書いてみると、ここ3年間の江戸川乱歩賞に対して、共感できない自分がいた。そんなヤツが書いた作品が、受賞できるとは思えないなぁ。
受賞作品が今の流れを如実に表しているのは事実なのだから、それに反発してもしょうがない。
今回応募した作品は、テーマがちょっと重い。
昨今の時流に乗っていないような気もするので、受賞は無理かも!(弱気 ;_;)
さぁ、次は、このミスでも狙うかな。締め切りは5月末だ。
北上大
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2011
12,17
09:45
奇抜な設定でも二番煎じはダメ
CATEGORY[小説の技術]
ストーリーの前に、設定が大事だと書いた。
魅力ある設定でも、何回か続くと、どっかで見たような話、どこかで聞いたような話になってしまう。だから、設定の使いまわしや、他人の話を参考にした物真似はだめだ。
ずいぶん前になるが、ジュラシックパークという映画が、大評判になり、わたしも見に行ったものだ。
化石群から発見された琥珀の中から恐竜の細胞が取り出された。最新の技術で培養したら、本物の恐竜が生まれた。自然界に放すわけには行かないので、孤島で育てて恐竜ランドを作ったという話。聞いたこともない奇想天外な設定だった。
着想が面白いし、当時最先端だったCG技術と相俟って大人気になった。
しかし、ジュラシックパーク2、3とシリーズが続くと、ストーリーが変わってもなんか見たような話になり、急速に魅力が失われてくる。
これほど優れた設定でさえこうなのだ。
逆に、ストーリーをパクッて、設定を入れ替えるのはアリなのだ。
例えば、旅に出た少年が途中で出会う敵と戦いながら、目的地に達するなんて話は、西遊記の孫悟空からドラゴンクエストなど例を出すのに暇がない。しかし、設定が変わると印象ががらりと変わる。
主人公の少年を少女に変える、アリのアリ太郎が暴れん坊のアリ地獄と対決する昆虫の世界を描く、時代ものにする、宇宙ものにする、現代版で車椅子の老人が別れた妻を捜しに行く、などなど、どうにでもなるが、印象はずいぶん違う。
それだけ設定が大事なのだ。
北上大
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2011
12,10
12:10
ストーリーの前に設定だ
CATEGORY[小説の技術]
面白い小説のあらすじ、プロットを考えるのに苦労している。
どなたかかが書いていたのが、『ストーリーの前に設定』を考えることだ。
どういうことかというと、
・現代の軍隊を戦国時代に持っていったらどうなるだろうか?
(半村良の戦国自衛隊)
ストーリーはともかく、考えただけでわくわくする。全国統一できるのだろうか。燃料が切れたらどうする。電気がない時代に現代人の知恵が生きるのか。ストーリーは、いろいろな展開があるだろう。
・市の広報誌の隅に『隣町に宣戦布告しました。来月から戦闘状態に入ります』と書かれていた
(三崎亜記のとなり町戦争)
この日本で、隣の町、あるいは市と戦争をする。え、何それ、と思うだろう。市町村同士の協議が物別れになり、解決手段として戦争が認められている。面白そうだ。なぜ、どうしてという不思議さを解決していくなかで、ストーリーはまとまってくる。
・中学生に殺し合いをさせて、生き残る勝者を決めるゲーム
(高見広春のバトル・ロワイヤル)
想像を絶する設定だが、読む前からどきどきする。
・孤島に15人の少年が流れ着く。統率する大人がいないなかで共同生活が始まる。
(ジュール・ヴェルヌの十五少年漂流記)
食べ物はどうする。寒さはしのげるのか。少年だけで、生活の規律が作れるのだろうか。
・巨大ダムを占拠して、下流の都市全体を洪水の恐怖に落としいれるテロ集団。これに対抗する一人のダム職員。
(新保裕一のホワイトアウト)
設定を聞いただけで、ダム職員の活躍を見てみたい気がする。
他にもたくさんあるが、ストーリーはともかく、設定条件を見ただけで、興味をそそられ読んでみたくなる。
これが原点だ。
同じ設定を与えられても、人によってストーリーは変わって来るだろうし、ミステリにも、ヒューマンドラマにも、意表をついてコメディにさえもなりうる。そこは作者の狙いと技量の産物だ。
面白い物語を書くためには、えっ、なにそれ、というような、聞いたこともない魅力ある新しい設定を考えなければならない。
北上大
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2011
06,03
07:50
ベテラン新人応募原稿書き終わった
CATEGORY[小説の技術]
島田荘司さんが提唱し、講談社が募集している、ベテラン新人プロジェクトの応募原稿(第一稿)を書き終えました。
500枚狙いのところ、484枚だったので、初稿としてはまずまずかなと言うところです。
締め切りまでまだ1ヶ月あるので、これから推敲を加え、
・説明よりも描写を増やす
・視点の統一
・キャラを立てる
に留意しながら、完成度を高めていくつもりです。
アイディアがまとまらず、応募をあきらめようかと弱気になった時期もありましたが、駄作といわれようが凡作と言われようが、応募する段階まで辿り着きました。
応募しなければ、絶対に入選はない。
北上大
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2011
05,15
18:14
描写とキャラと視点
CATEGORY[小説の技術]
4月20日から、3週間ぶりのアップです。この間、次回作品の執筆をしていました。
島田荘司さんが提唱している「ベテラン新人発掘プロジェクト」に応募する予定の作品です。
500枚前後の構想で、現在350枚ほど進んでいます。
校正を職業としている人に見てもらう機会があったので、未完成ながら見てもらったところ。
主文:このままでは落選確実! 衝撃の通告だった。
理由は、たくさんあるが、主なものは次の3点。
1)描写が少ない
2)キャラが立っていない
3)視点がぼやけている
小説の書き方的な本を開くと、必ず出ている基本項目です。
こんなことは、わたしは百も承知です、よく理解しています。(つもりでした)
でも、自分の作品には反映されていなかったようで、自覚もありませんでした。
その人が、出だしの数ページを書き換えてくれました。
例えば、こんな風にしたらどうでしょうかって。
なるほど、添削前は、「物語の説明書」だったのが、「小説」みたいに変わりました。
これを教訓に、書き直しています。
締め切りまで、あと2ヶ月。
まだまだ間に合う。
北上大
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2011
02,11
14:41
次回作品状況
CATEGORY[小説の技術]
先月、1月15日に島田荘司さんによる本格ミステリ熟年プロジェクトに参加して、7月締め切りを目標に次回作品の構想に取り組んでいる。
細かい部分はともかく、大まかな構想を持って書き始めた。
およそ500枚の作品に仕上げたいのに対して、50枚ほどを書き終えた。十分の一進んだのだから、ペースとしては悪くはない。
しかし、読み返して見て面白くないのだ。
内容はここでは触れないが、一般読者が知らない情報を提示しなければならないので、その説明に終始している感じだ。
原稿用紙50枚というと、文庫本にした時に、はじめの30ページくらいに相当する。本を開いてはじめの30ページで小難しい解説が続いたら、多くの読者は本を投げ出すことだろう。
構成を変えなければならないと思うのだが、う~ん、どうしようか。
前の説明会の時にわたしが質問をしたが、島田先生はセリフをうまく使えとおっしゃっていたので、再考してみよう。
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2011
01,16
11:31
ベテラン新人発掘プロジェクトに参加
CATEGORY[小説の技術]
概要
定年退職して時間の余裕をもった団塊の世代の中から本格ミステリー作家を育成しようというプロジェクトを講談社が始めた。まさに私のために企画されたようなプロジェクトなので見過ごすわけには行かない。
講師と選者は、ミステリー作家の島田荘司さん。
1月15日の14時から、有楽町線の護国寺駅近くにある講談社の講堂で説明会が開催された。
遅れてなるものかと早めに出かけた私は、開場と同時に入場し、どうせ聞くなら一番良いところとばかりに、一番前の真ん中に陣取って、開催を待っていた。
会場
どのくらい集まるか興味があり、私の予想としては100人前後かと思っていたが、実際に集まったのは、ざっと300人ほど。すごい熱気だ。
さらに女性が多いのに驚いた。ざっと見て4人に1人は女性ではないだろうか。宮部みゆき、乃南アサ、高村薫、桐野夏生、夏樹静子など多くの女性ミステリー作家が活躍しているので当たり前といえば当たり前なんだけど、ミステリーといえば男性というイメージがあったので、ちょっと驚いた。
講師の島田さんが当初描いていたイメージとしては、集まるのは20~30人程度で教室のような感じで懇談形式で和気藹々とやろうと思っていたそうだが、300人となってはそうも出来ず、意に反して壇上に上がって講演会のようなスタイルになってしまったと言うことだった。
口演は定時に始まり、島田さんの本格ミステリーに寄せる思いがあふれて来て、予定の1時間を20分もオーバーしてしまった。話は面白かったので、20分オーバーなど何の気にもならなかったし、むしろもっと続けて欲しいくらいだった。
口演主旨
今回募集するのは、本格ミステリーの長篇作品(350~550枚)だが、時代小説やラブロマンスになったとしても提出して欲しい。良い作品なら、講談社の然るべき担当部署に紹介して出版の段取りをしてくれるとのこと。
では、本格ミステリーとは何か?
(この魚の絵は、口演を聞いて私が作成したもので、実際の口演に使われたわけではありません)
島田さんはこんな風に魚にたとえて説明してくれた。
1)魚の頭は、魅力的な謎の提示。
2)魚の尻尾は、80%以上の読者が納得できる解答
3)頭と尻尾をつなぐ背骨はストーリーラインを示す。一般的に時間の流れと符合することが多い。
4)魚の形を決めるのが多数の枝骨。枝骨は一定レベルの高度に論理的な多数の推理を示す。多数の枝骨によって尻尾が見えてくる。
5)魚の肉となるのがテーマ。
なんと明瞭で分かりやすい定義だろうか。
逆説的に一般に本格ミステリーに対する誤解を解くために付け加えれば、
1)謎は人が死ぬことや事件とは限らない。世の中は謎が満ち溢れている。超常現象などを取り上げるのも面白い。
2)謎解きは、警察や探偵だけとは限らない。極端な話、子どもでも主婦でも構わない。
3)テーマには制限を設けない。ラブロマンスでも良いし、社会派として悪に立ち向かうのも良い。時代も場所も自由。ただし謎解きよりもテーマが大きくなると、本格ミステリー分野ではなく、恋愛小説とか時代小説に区分けされるかもしれない。
4)肉となるべきテーマを盛り込みすぎると、骨格に対して肉ばかりが目立ち、肉のこぶが出来た奇形魚になるかもしれない。肉のこぶは、薀蓄の形で現れることが多い。個別の作品次第だが、それもアリかもしれない。
5)謎を謎のまま残して余韻を楽しむスタイルのミステリー小説もあるが、今回募集する本格ミステリーは、必ず解答をつけること。
6)謎解きは、一定レベルの高度な論理性を必要とする。理屈も理論もなく幽霊が出てきて勝手にやったというのはダメ。出来れば最新の科学技術などを取り入れると更に良い。
7)本格ミステリーをひと言で言えば
「魅力的な謎を提示して、人工的に謎解きパズル構造を設計したエンターテイメント」
島田さんがこの通り言ったわけではないが、大体こんな感じだった。
競争
会場に集まったのが300人として、締切の7月までに350枚以上の長篇を書ける人は半分もいないだろう。質問のレベルで判断して半数の人は書けないと思った。良くて三分の一程度か?
と、すると競争相手は100人。
私が前回落選したポプラ社小説大賞(水嶋ヒロ受賞で大ブレーク)の応募者数が1285人だったそうだ。有名な新人文学賞の応募者は通常1000~2000人なので、これらと比べれば今回の競争率は圧倒的に低い。
しかも、同レベルの作品なら若い人が受賞するのが当たり前になっている多くの新人賞と比べて、ここでは応募資格が60歳以上だから熟年小説家を目指す者にとっては、これはチャンスだ。
でも出版件数が確約されているわけではないので、駄作ばかりなら該当者無しもありうるだろう。
あるレベルに達していれば、島田さんに読んでもらえる可能性があるので、大いに励みになる。
さて、なにを書こうか? さぁ謎を探そう!
北上大
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2010
04,26
10:48
類語辞典の必要性
CATEGORY[小説の技術]
小説の書くための技術書を読むと、類語辞典を推奨している人が多い。
頭の中にあるボキャブラリーだけでは、同じ表現の繰り返しになりやすいので、別の単語を探したくなることがあるが、そんなときに役に立つのが、「類語辞典」だ。
野崎六助は、著書 「ミステリを書く! 10のステップ」の中で次のように述べている。
=====
意外に役立つものは「類語、言い換え語」の辞典だ。ワープロにも、その手の辞書機能は搭載されているので、書き込みながらの検索も可能だが、個人的な使い勝手でいえば、類語辞典が別に本のかたちであったほうが心強い。これを駆使すれば、ボキャブラリーがにわかに増大するとは期待できないにしても、減少の歯止めにはなるだろう。
=====
分厚く本棚を占領する立派な辞典よりも、手元においてさっと引ける小型のものが良いと薦めている本が多い。調べた結果、角川学芸出版の大野晋+浜西正人著「類語国語辞典」を選んで買った。
例えば、どんな言葉が載っているかというと、ミステリには欠かせない「殺す」という動詞については、
殺す
・倒す(敵将を倒した)
・片付ける(裏切り者を片付ける)
・眠らす(気に入らない奴は眠らせろ)
・ばらす(声を立てるとばらすぞ)
・屠る(ほふる)
・殺める(あやめる)
・誅する(ちゅうする)
・弑する(しいする)
・手に掛ける
・止めを刺す
・息の根を止める
・亡き者にする
・首足処を異にす
致死、殺生、残害などなど、他にもある。
状況に応じて、使い分けることにしよう。
北上大
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2010
04,12
09:49
せめて駄作にたどりつこう
CATEGORY[小説の技術]
きのうと同じく、
鈴木輝一郎著
何がなんでも作家になりたい!
河出書房新社 2002年9月10日 1300円
から。
「最後まで書きあげる せめて駄作にたどりつこう」
未完の作品は駄作ですらない。評価の対象に上がることもない。
まずは、完成させることだ。
存在しない作品にはだれも感動しない。
なるほど、書きかけの原稿を百編抱えていても、何の評価にもならない。完成させてこそ、やっと作品になるのだ。
当たり前のことだが、筆に詰まって書けなくなると、途中で投げ出したくなるものだ。
北上大
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2010
04,11
09:07
文学賞を確実に受賞する方法
CATEGORY[小説の技術]
なかなかセンセーショナルなタイトルだ。
鈴木輝一郎著、「何がなんでも作家になりたい!」 河出書房新社刊
絶対確実に新人賞を受賞できる方法とは、
受賞するまで応募し続けること
なるほど。
私は、活動を始めてようやく半年になる。そのうち3ヶ月は病院のベッドの上だったが。
この間、2つの文学賞に応募した。これで通るとは思っていない。まだまだ修行中だ。
だけど、応募しなければ絶対受賞できない。
買わない宝くじが当たることはない。
駄作であっても、応募し続けることこそ、私の今の仕事だ。
正式発表までは好評を控えますが、落選がはっきりしたら、どの賞に落選したか公表します。
北上大
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2010
04,09
09:44
レーザープリンタを買った
CATEGORY[小説の技術]
カラーレーザープリンタを買った。 機種はこれ、
カラーレーザープリンタMultiWriter 5750C
希望小売価格 89,800円 (税別)⇒ 実際は15,000円以下だった。
家庭でプリンタを使うのは、年賀状印刷だけという人も多いだろう。
そういう人は、インクジェト・プリンタで良いと思う。
また、近頃は複合機が当たり前だから、必要なときに、家の中でカラーコピーが出来るのは、すごい魅力だ。だけど使うのは、ひと月に1回あるかないか。
小説家の執筆スタイルというと、頭に鉢巻を巻いて、万年筆を片手に原稿用紙と睨めっこ。 (昔は)
これからデビューする人では、このようなスタイルは、おそらくいないだろう。 新人賞でも、手書き原稿お断りと明言するところさえ出てきた。 となると、ワープロというか、パソコン執筆となるのだが、長い作品を書いてみると、画面の狭さが我慢ならなくなる。
個人の癖や感性もあろうかとは思うが、私の場合は紙にプリントしてみて、各章の分量の配分や会話の比率などを判断したくなる。また、全体を通して読むことによって、流れも見えてくる。
そんな訳で、よく印刷をすることになる。
いま書こうとしているのは、原稿用紙400枚クラスの長篇なので、A4用紙に、40字×40行で印刷したとしても、100枚になる計算だ。100枚印刷するとなると結構時間がかかる。章ごとに印刷してのチェックは、しばしば行う。
だから、早くて安いプリンタが欲しくなるのは当然だ。
モノクロのレーザープリンタを探していたんだけど、なんとカラーで1万5千円を割っているのを知って、こちらを選んだ。 カラーレーザープリンタとしては、最低スペックの安物だが、モノクロなら1分間で20枚プリントできる。3秒で1枚の紙が出てくるのだから、結構速い。
トナー代は、2000枚印刷できる黒色トナーが、3680円で手に入るので、1枚当たり、1.84円。 校正を目的とした印刷のときには、ちょっと色が薄くなるが、トナー節約モードで十分だ。トナー使用量を30%削減できるということなので、トナー代は約1.3円になる。
インクジェットは、複合機が主流で、コピー機能やスキャナが出来るのが当たり前だけど、消耗品が高いのと、レーザーと比べると速度が遅い。
実は、インクジェット複合機は1台持っているんだけれど、これとは別に、レーザープリンタは小説家の必需品だ。 カラープリントも予想以上にきれいなのでびっくりした。
北上大
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2010
03,16
16:46
作文教育の弊害
CATEGORY[小説の技術]
何の本だったか、日本の作文教育の弊害について書いている。
作文といえば、思い浮かぶのがなんといっても「読書感想文」だ。
文章教育において感想文が、いけないという。
読書感想文にしろ、修学旅行の感想文にしろ、「感想」という頭の中のもやもやした抽象的なものを、文章で表現するなんてことは、大人にとっても難しいことだ。それを無理やり書けというものだから、子どもは文章を書くことが嫌いになってしまう。
なるほど、非常に説得力があり、大いに納得した。
じゃ、何を書かせたらよいかというと、文章の練習としては、観察文を書かせるのだそうだ。
テーマは、例えば、自宅で飼っているペットのことを書く、自宅にペットがいなければ、隣の猫でも、野鳥でも構わないから、なにか自分で見た動物のことを書かせる。よく観察するとふだん気がつかないことが見えてくるかもしれない。例えば、うちの犬は歩き始めるときに必ず右足から踏み出すとか、右側のひげの数が左側より多いとか。感想などというわけの分からないものではなく、事実をきちんと伝えることが出来る文章術が基本であるべきだ。
感想をまとめるなどというのは、基本が出来てから、次の段階でよい。
朝顔の観察日記なんかは、ぴったりのテーマだが、夏休みに毎日か書き続けることのほうが大変だと思う。
北上大
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2010
03,09
10:29
油絵を書く
CATEGORY[小説の技術]
おい、「油絵を描く」の間違いだろう。
そう思いますよね、ところがきょうは、「書く」で良いのです。
わたしは、一度も油絵を描いたことがありませんが、いま書いている小説の主人公が油絵を描くことになってしまったのです。仕方がないから、図書館やインターネットで油絵の基本を調べました。描いたことがないから本質的なことは分かりませんが、うわべの言葉だけは仕入れたので、さも知ったかぶりをして書いています。
小説の取材や調査ってこういうことなのかと思いながら、「油絵を書いて」います。
北上大
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2010
02,28
11:57
禁止ワード
CATEGORY[小説の技術]
三田誠広の「天気の好い日には小説を書こう」という本の中に書いてあったこと。
この本は、早稲田大学で小説の書き方を講義した内容を本にまとめたものだそうだ。
いろいろと参考になることが書いてあるのだが、小説の地の文に次の5つの言葉は使ってはいけないというのが、強烈な印象だった。
「孤独」
「絶望」
「愛」
「希望」
「感動」
つまり、こういう感情を読者に感じさせるのが、小説の目的そのものではないか。
例えば、
「私は家に戻ったときに孤独だった」
と書いてしまえば、単なる説明だ。
孤独を感じる経過があったのだろうし、部屋の状況が寂しかったのだろう、そういう状況を描写して読者が、こいつは寂しいだろうな、孤独だなと感じるようにさせなければならない。
なるほどな。
ということは、この5ワード以外にも、感情を表す言葉をかくなということだな。
たとえば、「寂しい」とか「うれしい」とか。
なお、会話文の中で使うのはかまわないということだった。
北上大
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2010
02,25
18:08
裁判傍聴
CATEGORY[小説の技術]
小説家としてぜひ見ておきたいところとして裁判所がある。これまで、個人的にも公的にも全く縁がなかった場所だが、初めて裁判の傍聴をしてみた。
初めての経験だったけど、人生の問題点が凝縮している場所だと感じた。
些細なことから、問題に巻き込まれた人もいるが、印象としては、再犯者が多いと感じた。大事な税金を、いわば、マイナスの使い方に費やされていることに不快感を感じた。しかも、同じ人が何回も。執行猶予期間中の犯罪や、前科のある再犯が目立った。
分野にもよるが、小説家として、一度はみておきたい場所のひとつだ。
場所は、霞ヶ関の東京地方裁判所。
初めてのことなので、要領が分からず、出掛けて行っても裁判がなかったらどうしようなどと心配していたのだが、そんな心配は全く無用だった。
建物に入るには、飛行場のセキュリティチェックのような金属探知機のガードをくぐって、刃物や銃器などを持っていないことを確認される。この建物の中に入ってスーツにネクタイをしている人達の多くが難しい司法試験を通った弁護士なのだろうななどと考えながら、どこに行くべきか探した。
入り口を入ったところに、守衛のような人がいて、その横のテーブルに本日の開廷予定表がおかれている。それを開いてびっくり。裁判がなかったらどうしようなどと考えていた愚かさに気付かされた。なんと、本日の開廷予定件数は、刑事裁判だけで62件もあったのだ。この他に、民事裁判もある。同じ建物の中にある東京高等裁判所の刑事・民事・知財裁判を合わせれば100件を越えるだろう。
裁判員裁判も1件あったが、私が着いたときには既に終わっていた。
傍聴席からみて中央に裁判官が一人、左側に若い検事が一人、右側に被告と弁護人。危険な被告じゃないから刑務官や手錠、腰紐はない。外に、くろう法服を着た係官が一人が裁判官の下の席に、秘書官ていうのかな黒くない服を着ている人が2人いた。
最初の事件は、交通事故の裁判だった。
なんでもいいからと、開廷時間が近い法廷に入ったのがここだった。傍聴人は、私を含めて二人。傍聴席数は、50席位あった。
交差点の手前で右側の車線に進路変更した車の後ろを走っていた原付スクーターが、この車に追突転倒して大怪我をした事故だ。
検察の陳述によると
(若い検事が早口で陳述書を棒読みで読み上げるので理解するのが大変だった)
運転手である被告は、捜査段階初期には自分の過失(急に進路変更したこと)を認めていたが、裁判の過程で、罪を逃れようと主張を変えて悪質だ。禁固1年6月を求刑する。
弁護側が言うには、運転歴40年のベテランだが初めての事故で、事件直後は気が動転していたので、警察が提示した調書にサインしたが、あとでよく考えると違うことが多かった。現場で再現実験をして確認した結果を踏まえて、改めて意見をまとめたものだ。そもそも原付スクーターにのっていた人が、二輪専用車線を走行せず、スピードも制限速度を越えた40キロで走っていたことも事故原因のひとつだが、検察はこの事実を無視して、原因の全てを被告に押し付けていることに問題がある。
うーん、双方が勝手に言いたいことを言っているって感じだなぁ。これで審理を終了して、2週間後に判決だって。裁判官ってどうやって判決を出すのだろうか。悩むだろうな。
次に、高裁の知財裁判の判決を傍聴した。
三菱電機と東芝とかあったのでどんな内容か興味を持っていったが、
「主文、原告の請求を棄却する、なお、裁判費用は原告が負担する」
で終わり。内容の説明はおろか、特許のタイトルさえ読み上げないから全く分からない。
3番目は、有印私文書偽造および行使、詐欺事件の初回裁判だ。
初回なので、検察側の冒頭陳述があるので内容がよく分かる。
クレジットカードの不在配達証をマンションの郵便受けから盗み、受取人の印鑑を買って受取り依頼書を偽造して、郵便局に出掛けて、クレジットカードを受取った。JALカードだった。その日のうちに、高級ホテル宿泊券44万円、寿司屋3万円、ブランド品38万円を買って、金券屋と質屋に叩き売った。4人グループで、偽造係、物品購入係、受取り係などと役割を決めて犯行を重ね、覚醒剤購入などに使ったという。
今日の被告は、覚醒剤で執行猶予中で、しかも別の窃盗事件で控訴中とかで、裁判慣れしているスキンヘッドの若者だった。
4番目は、傷害事件の若者の審理。
酒に酔って飲み屋で大暴れ、店員に叩き出されて警察へ。本人はなぜ叩き出されたか覚えていない。酒癖が悪いのかと問われ、そんなことはない。以前に傷害で2度捕まっているが、それは酒とは関係ない。
おいおい、酒が入らなくても、タチが悪いんじゃないか。
5番目は、道路交通法違反の判決。
20年以上に渡って、無免許で車を運転していた50歳過ぎのおっさん。禁固5月執行猶予3年。執行期間中になんか法を犯すと、執行猶予が取り消されてこの罪が加算されますよ。美人の裁判長から諭すように言われていた。
へぇー、無免許で20年以上も運転できるんだ。確かに、交通違反を犯さなければ、免許証を出せなんていわれないもんな。
最後は、出入国管理法違反のネパール人の判決。
名前がおかしい、スマン・ジョシ君だ。
日本の入国ビザの期限が切れているのに更新もせず、不法に滞在した。しかも3年前に、当時の妻への傷害罪で有罪判決を受けて執行猶予期間中だったので、懲役1年の実刑判決。
ネパール人の裁判だから、通訳が付いた。こいつらのせいで、日本国は金をかけているよなぁ。裁判費用に、留置費用、これから刑務所費用だ。とっととネパールに返して、ネパールの刑務所に入れてしまえ。
北上大
[2回]
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